恒例のニューヨーク広島会・ばってん会の合同納涼会が8月7日、日系人会で開催された。第7回目となる今回は、広島出身のシンガーソングライターで広島市の平和文化大使も務める原田真二さんが、スペシャルゲストとして平和・ミニコンサートを開催。広島県、九州にゆかりのある人、またその友人達も含め100人以上が参加し、会場は終始、熱気に包まれた。
8月5日にマンハッタン区内で行われた広島・長崎の原爆に関する平和記念行事に参加するためにNYに訪れていた原田さん(今年で8回目の参加)は、懐かしの大ヒット曲”キャンディ”をはじめ、同会でテーマにちなんだ「広島から始めよう(Hiroshima, The Place to Start)」を独自のピアノ演奏に合わせて熱唱。「広島」「長崎」「ニューヨーク」を歌詞に盛り込みながら来場者と共に合唱した。
また、ニューヨークで毎年8月5日に行われている平和法要活動の一部に充てて欲しいと、自身が受け取るはずのお礼金を全額寄付した。会場ではこの趣旨に賛同したNY広島県人会名誉会長の古本武司氏とばってん会会長の山口猛氏も寄付に参加、総額1056ドルが集まった。これは、ニューヨークで平和活動に取り組む浄土真宗・僧侶、中垣顕實さんに全額贈られた。
イベント当日は、ほかにも参加者達がそれぞれに持ち寄った景品(約120点)を使った東日本大震災チャリティー・ラッフルが行われ、各番号が呼ばれるたびに歓声が沸き起こった。集まった485ドルは全額、ジャパン・ソサエティーの「Japan Earthquake Relief Fund」を通して被災地支援に役立てられる。
懇親会では、ニューヨークで頑張る同郷の仲間と食事と共にネットワーキングを楽しんだ。同イベントに参加した広島県出身の主婦は「懐かしい原田真二さんの曲も聴けたし、彼の平和活動を知って、是非協力したいと思った」とコメントした。
写真、文章: 木下